サンドローム ド パリ-パリ症候群
: パリの日本人の間に「パリ症候群」蔓延?(「Tokyo Fuku-blog」より)
こちらの記事を読んで、えー今更ーと思いました、最初。
だって、私がフランス語を習い始めた3年ちょっと前に、フランス語学校にあった文庫本で、タイトルは忘れましたけど、フランスに行った日本人が深刻な精神的病気にかかってしまうという、フランス在住日本人医師の書いた本、ってのがあったんです。
で、うわー大変だなー。私もそうなるのかなー。と心配になった覚えがあります。




ずいぶん前に読んだので、はっきりと覚えているわけではないけれど、骨子はこんな感じだったかと。
1, 真面目にフランス語を学習し、フランスでも非常に真面目に勉強している学生や仕事をしている人が病気にかかりやすい
2, 完ぺきを目指し過ぎて、自分で疲れてしまう
3, 勤勉さが認められて会社で重宝に使われ始めたりすると、まわりのフランス人からの嫌がらせが増え、それがきっかけとなって病気になることもある

で、今回の記事をみると、どうやら違いますねー。もっと「フランスってステキー」って思った人たちが、ルイヴィトンとファッションと、耳障りのよいフランス語を求めていっているようです。

実際、私も主人と暮らし始めたとき、耳障りのいいフランス語ってどこ行っちゃったのー?と
叫びましたし、主人はルイヴィトンなんてフランスでもってると笑われる。シャネルでしょ、やっぱ、と断言するし。

英語の記事とフランス語の記事も念のため読んでみました(まさか、本当にルイヴィトンや、モデルが闊歩しているパリなんてくだりがあると思わなかったんですもの)

で、どうも日本語のは英語のを参考に書かれているようだけれど、フランス語は違ってますね。
英語のはYahoo! Newsに書かれたこともあってか、「パリって日本人をびっくりさせる街みたいねー」みたいなノリ(に見える)んですが、フランス語はリベラシオン紙という新聞に載ったこともあって、もうちょっと物見遊山的というより記事としてしっかり書いてあります。(リベラシオンは、フランス語で自由という意味。)

例えば、英語では後のほうに書かれている以下のような表現
"They make fun of my French and my expressions", "they don't like me" and "I feel ridiculous in front of them" are common refrains heard by the doctors.
(日本語では「皆が私のフランス語を笑うんです」「皆私を嫌うんです」「ばかにされている気がします」というような相談が繰り返し医師のもとによせられている。にあたりますが)
が、フランス語では最初にきていて、サンタン精神病院の太田医師に寄せられているコメントだという始まりになっています。

主人に言わせると、サンタン精神病院というのはフランス人ならよく知ってる病院で、かなり重症な方々のための病院とのこと。主人の言葉を信じるとすれば、フランス人なら最初のくだりで、これが相当精神的に病んでしまった日本人のコメントであると、理解されるということなのでしょう。

それからこんなくだりもあります。

«Ce sont, en général, des jeunes filles très gâtées et protégées. Mal préparées aux libertés occidentales, elles déraillent.»

"They are, in general, young ladies who have been spoiled and protected. Ill-prepared for Western freedom, they often go off the rails," the head of the French association Young Japan, Bernard Delage, said.

日本の若い娘さん達は、全般的に甘やかされ、保護されて育っているようですな。西欧的な自由というものを誤解して準備してこられるため、脱線してしまうんです。

フランスは西欧の国で、考え方も表現も異なります。もちろん日本にない魅力もたくさんあるけれど、それを手に入れるため、日本ではたくさんある当たり前のことを代わりに手放さなくちゃならないということ、もう少し考えてほしいなと思います。
例えば、私のまわりのフランス人を見ていると、
自分の意見をはっきり言える自由は、日本よりフランスのほうがあるように思うけれど、
言えない人は人間扱いされない、とか。何がなんでも表現しなくてはいけない、なんて
時々日本人としてすごく苦痛に感じます。良さ気に見える面ばかり見て憧れずに
本当のフランスを見て好きになってほしいと思います。

参考:
Paris is the City of Blight for culture-shocked Japanese: report(Yahoo! News-Offline AFP)(英語)
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&cid=1516&ncid=1516&e=1&u=/afp/20041213/od_afp/francejapanhealth_041213172943

Des Japonais entre mal du pays et mal de Paris(Libération)(フランス語)
http://www.liberation.fr/page.php?Article=261122&AG
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by oeuf1 | 2004-12-16 06:56 | ニュース nouvelles
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