この世の皆の幸せ Tout le bonheur du monde
サンスィミリアの新しいアルバムの一曲のプロモーションビデオが公開されたようです。

http://www.happyshooting.com/sinsemilia/

歌詞を訳出するのは明日にしますけれど、テーマはこんな感じ。
On vous souhaite tout le bonheur du monde
この世のすべての人が幸せでありますように(相変わらず意訳です)

ぜひご覧になっていただければ、と思います。
とても絵柄はかわいいfilmですが、捕らえ方によって深くもなる内容です。



これを見て私が思ったのは、ここしばらくの戦争とか災害とか。
戦争は体験したこともなく、両親から話を聴くだけで育ったので、怖いなー大変そうだなーという、当事者からしたら冗談じゃないって感覚しか正直持ち合わせていないです。そのことが非常に申し訳ないと感じることもありますが、こればっかりは我が身の幸せをちゃんと受け止めるしかないので、ちゃんと自分の立場が有り難いと感じようと思っています。

災害については、私は阪神・淡路大震災で震源地に住んでおり、その後の復興を神戸でなく淡路島で見てきた人間です。幸いにして私の周辺で亡くなった方はいらっしゃらなかったけれど、前日まであった建物がなくなり、まっさらな土地同然になっているのを目にしたのがかえって本当に怖かった。
あの災害がなければ、私がここでこうして東京に戻り活動することはなかったでしょう。災害は家だけでなく、人間関係も跡形もなく壊してしまいました。

スマトラ沖の地震についても、インドに知り合いも何人かおりますし、スリランカには友人がおります。何よりこの足を下ろして降り立った土地です。行く先々で知り合った多くの人たちがいて、あのまっすぐで濁りのない目を思い出します。この災害は、私にとって、どこか遠くで起こった知らない土地の災害でなく、友人が死んでいるかもしれない災害です。
具体的に、彼はどうなったのだろう?彼女は?と気にかけているのですが、もとより勉強に伺った土地。密に連絡をとっていたわけでもないので安否を気づかう方法も見つからないまま、右往左往している自分がいます。そうです。正直に申し上げれば呆然とした状態で、ただ動揺しているだけなんです。

復興支援などのため皆さんすごいエネルギーと熱意で前向きにいろんなことをなさろうとされていて頭が下がります。本当にすごい。私は何もする前にへたりこんで、ただ彼らが無事であることを祈るだけです。それ以外のことを何度頭から考えても思いつかない。それ以外にできること、言えること、結局何も見つけられない。
結果として、ある程度落ち着いたときに「何もしなかった自分」にまた落ち込む気がします。

そんな私が、この歌を聴いたとき、この歌を世界中の大変な目にあっている人に贈りたいと思いました。今大変な人たちには届かないだろうことは重々承知だけれど、自己満足かもしれないけれど、私が靴を履いたまま畳の上で1月の寒い中、火を使えない状態でコートをかぶりながら聴いた歌で力を与えられたのと、同じことが誰かの頭上で起こりますように、と。

災害だけでなく、戦争だけでなく、大きいものだけでなく、小さいことまでも、大変なことが起こっていると感じている人たち全部に、贈りたいと思います。
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by oeuf1 | 2005-01-09 00:28 | 聴く ecouter
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