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バナナ・オ・ショコラ
待ちに待った3月14日、私ときたら「日本ではねー」と3月頭、いやバレンタインデー当日から主人に一生懸命吹き込んでいたので、期待大。ウキウキ気分で早めに帰り、主人のもとへ。

「ねー今日って3月14日だ〜よ〜ね〜」
「あ、.......」

うそだろ? 思いっきり予想範囲内だったから手をうったつもりでいたのに、すっかり完ぺき100%忘れていたんでした、うちの主人ときたらっ。

ひどーい。ひどいひどいひどーい。ひどすぎるー。ってあまりに騒いだので慌てた主人。ご機嫌とりにかかりました。

「ねー明日買っといてあげる」
「いらない」

「じゃこれからいってチョコレート買ってきてあげる」
「いらない。エリック(主人です)なんか嫌い(涙)」

これはまじにやばいと思ったらしく、主人は本気でなだめにかかりましたが、私はご機嫌ななめのまま。

「わかってなーい。1万円のもの、今から買ってきてくれてもいらない。捨てちゃう!
誰かに何かあげるっていうのは、その人のこと考えて、買い物して、内緒にして、そうやってたくさん時間を使って準備するでしょ? その間、ずっとその人のこと考えてるじゃない。そういう時間をあげるってことなのよ。今、忘れてたーっていって買ってきてくれても、あなたは私を思う時間を使ってくれなかったことに変わりはないじゃない。だから要らない」

これには応えたようです。しばらく考えた後、主人はいいました。
「ねぇ、チョコレート買ってきて、バナナ・オ・ショコラ作ってあげるよ。これは今日の分。明日はちゃんと買ってきてあげるから。もう忘れないから機嫌直して。」

ちょっとこれは予想外の展開でした。バナナ・オ・ショコラとは、バナナを切って、ショコラを挟んでと、買うのでなく手間をかけるプチデッセールだそうです。主人は私のことを思いながらデッセールを作ることで、今私のために時間を割こうとしているんです。これにはまいりました。ほろって感じです。いきなり機嫌直すのもなんか格好がつかないので、
「じゃーとりあえず、今日はそれでいいわ」なんて。

でもほんとは、10万円の宝石みたいなお菓子より嬉しかったです。

バナナにチョコレートをはさむだけかと思ったら、オーブンで火をとおして、ぬくぬくのとろんとろんのしょこらに。バナナの温かさとチョコレートのほどよい溶け加減に、ちょっと、いやかなりぐっときてしまいました。

これが、そのバナナ・オ・ショコラ。
ホワイト・デーに素敵な贈り物、もらいました。

バナナ・オ・ショコラ_b0048729_20234994.jpg


どんな名店のショコラより、私はこれがいいです。

でも、明日も期待してるわん♡ (なんて素直じゃない私...)。
by oeuf1 | 2005-03-14 20:21 | 食べる manger
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