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自然であること
自然でありなさい、とか自然体でいましょう、とかよくいうけれど、自然って何でしょう。
いつも考えることです。
でも、自然って何だろうとか、自然でありましょう、なんて言ってるポジションそのものが
もう自然じゃないんだと思うんだよね。
自然って、とてつもなく当たり前で、そこにあるもので、あえていえばちゃんと動物的に人間やってるってことで。




例えば、腐ったものは「お腹壊すから食べない」じゃなくて、「おいしくない」から食べない。
で、「おいしくない」っていうのは、人間の動物的本能が持ってる自然の危険信号。
そんなことが自然なんだと思う。
だから考えるのとか迷うこととかちょっと辞めて、自分が何も考えなかったらどう行動するの、とかどうしたいの、とかそれに完全に忠実になってみるっていうの、自然に近い気がする。
私がよくあげる例の1つで、「誰かがあなたを急に叩こうとしたとする。そのときあなたはどう行動するか。それが自然です。頭使ってなくて、生物的、生理的に反応する、それが自然です」
問題なのは、今の世の中で、あまりに自然に即して生きてなかった期間が長くて、自然そのものがゆがんじゃってることが多いこと。
そのときのその身体にとって害になる飲み物を飲もうとしても、「おいしくない」信号が出ないこと。
そのときのその精神にとって危険な場所に行こうとしても、「行きたくない」信号が出ないこと。
あまりにいろんなものをしょい過ぎてしまってるんだよね、きっと。

ってわけで、1日1回、ただ目を閉じて1時間ぐらいぼーっとすわってみる。
そうすると、いろんな身体とか心とかについた鎧とかサビとかがとれて、少し楽になる。

自然ってそういうものなんじゃないかな。
by oeuf1 | 2004-12-12 18:43 | 老子と道と禅 taoism et zen
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