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手元一つで茶の味変わる 壱之巻 ー 茶屋で茶を選ぶ
もう1つ茶の話題なんぞを。

今度はもっと実用的、現実的な茶の話題で。
普通、茶を淹れる人は、茶葉でだいたい味が決まると思ってます。
かなりの確率で、それは正しい。

でもさ、どうやっていい茶葉を選ぶのさ、ちゃんと淹れる茶器はうちにはないぜ、もらいもののお茶を捨てるに捨てられない、なーんてことは、日々の生活で当たり前にありますよね。

それに真面目によいお茶を買えば100g3000円クラスから(日本での話ですが、ヨーロッパでも本気で買えばざっとそのぐらいはします)だから、何種類も戸棚を飾っとくわけにはいきません。でも、毎日同じ味のお茶を飲みたいわけじゃないのよーという方々はたくさんいますよね。っていうか、私そうだし。

だからね、金をかけずに「ちったーましな茶葉」を選び、その茶葉を「可能な限りおいしく」、「その時の気分にあわせた味」に淹れるってことができればいいけれど、そのためにはちょっとの知識とテクニックが必要なんです。これはそんな話。




茶葉の選び方-茶屋編
まずは、味見できる茶屋さんを見つけるのがよいですね。でも店頭で押し売り的に強制的に「今日のお茶」とかを飲ませて買わせる店はあまりオススメしない。そういう店に巡り合ったら、店員の顔を見ない、すーっと奥にいって、茶缶をざっと10分ぐらいは眺める覚悟でたたずみましょう。店員が根負けして、「なにかお探しですか?」ときいてきたら、可能な限り正直に自分の好みをいいましょう。へたな茶の知識などはひけらかさないほうがまし。私が昔使った表現はこうです。「友人に贈りたいんだけど。彼女はデザイナータイプで、華やかな感じ。香りの強いのは苦手かな。お茶は飲み慣れてないので、私としては気をてらったものより正統派をあげたい」みたいな。

え?いきなりこんな表現をする勇気はない?じゃーもっとまともにいきましょう。
「無難なの」「普通なの」と言われるとお茶屋も困るから可能な限り、自分の好みのこだわり部分や、「普通でない」部分を表現してみましょう。「しっかりした味のお茶を砂糖どっさりで飲むのが好き」これで十分。後はお茶屋の質問に正直に答えたら、だいたい好みかもと思われるものがでてきます。

次にやるのは、茶葉見せてと主張することですね。ここまで相談にのってくれる茶屋なら有無をいわさず見せますけれど。で、少しもらってください。何を?茶葉ですって。
これを奥歯でかみつぶして2,3分待ちます。まずは生理的に嫌なニオイがしないことを確認してください。ニオイがしたら、即刻その茶屋から立ち去りましょう。どーせ管理が悪いか古い茶しか扱ってません。
それから、鼻孔の奥から立ち上ってくる香りが自分のイメージにあうかどうか。
単純に好きかどうかで十分です。奥歯で噛んでね。じゃないと香りが鼻孔からぬけないから。すぐには立ち上がってこないから、2,3分待ってください。
後は茶葉が、いかにも「扱いが悪くて壊れちゃいました」みたいに、まちまちな大きさになっていないかどうかのチェック。どんな形でもいいけれど、皆が同じような大きさでニコニコしてるのがいいですよね。

茶にもストレスがあります。製造過程でいじめられたお茶は、いじめられっ子の味なんですよ。だから良い子、ストレスの少ない子を選んであげてほしいですね。

げー、茶馬鹿の私は、たったこれだけ書くのにこんな行数を使ってしまいました。すんません。長すぎーってことで、急きょ「壱之巻」にすることにしました。続きはまた今度。
by oeuf1 | 2005-01-08 14:15 | 茶 the
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